初めてワードプレスでサイトを立ち上げる際に、迷いがちなのがテーマ選びです。
外観の印象を一瞬にして変えてしまうため、どうしても気になってしまうのは仕方ないことです。
テーマには、有料と無料があるので、とりあえず無料と考えがちですが、実は有料テーマの方がカスタマイズしやすいというメリットもあります。
しかし有料を購入するとなると、今度は価格や使用条件が気になりはじめ、それを調べているうちにどんどん時間が過ぎてしまいます。
そこで、とりあえずWebサイトを作ろうと考えたら、まず無料テーマを試しましょう。
無料テーマをいろいろ試してみると、自分がどういうサイトを作りたいかという方向性が見えてくるので、その時に改めてテーマの購入を検討するのがおすすめです。
初心者には機能やカスタマイズが制限されたシンプルなテーマがおすすめ
メディア運営は、Webマーケティング、Webデザインそれぞれの知識と経験があると、ぐんと楽になります。
これら4つのうちどれかが欠けている場合は、運営中に「全然わからない！！」ってことになりかねないので、自分のに欠けているのは何かを意識しておくと、つまづきにくいです。
基本的には、レスポンシブデザインとSEO対策はされているので、いくつかインストールして試してみて、自分の好みや使い勝手のメドをつけましょう。
初心者で何もわからない人には、機能やカスタマイズに制限のあるテーマがおすすめです。
このようなテーマのほとんどは、有料で機能追加ができることが多く、テーマの乗り換えも簡単です。
コンテンツの内容がビジュアル中心で、写真の質の高い素材がたくさんある場合では、シンプルなテーマを選んだ方が良いです。
無料テーマでは書体と色のカスタマイズに制限があることが多いため、ビジュアルイメージがある程度固定されます。
パーツのデザインを見て選ぶと間違いが少ないかと思います。
シンプルであればあるほど、タイポグラフィーやちょっとしたレイアウトが気になるという人もいると思いますが、運用するうちに、自分のこだわりも明確になるので、検討するよりもとりあえず使ってみましょう。
実際の運用を考えると、ワードプレスのプラグインを使ってカスタマイズを行う方が、テーマの切り替えなどにも対応しやすいという側面があります。
そういう意味でも最初はシンプルな無料のテーマとプラグインを組み合わせて、ある程度の運営をするのが良いでしょう。
インストールはzipファイルのまま行います。
親テーマ、子テーマがある場合は、親→子の順にインストールして、子テーマを有効化してカスタマイズします。
テーマによって少しずつやり方が違うので、インストール前にマニュアルで確認してください。
WordPressの初心者でも使いやすいおすすめ無料テーマ7選
私がこれまでに試した無料のテーマを紹介していきます。
試した時期は、過去3年以内ですが、3年の間にネットの環境もかなり変わっているので、あくまでも筆者の主観によるレビューとなります。
2021年末でクラシックエディタのサポートが終了します。
これからテーマを選ぶ際には、ブロックエディタ（Gutenberg）に対応しているテーマを選ぶのがおすすめです。
なお、ここで紹介しているテーマは、開発元が、マニュアルやコミュニティなどで情報提供を行っていますので、テーマ選びの参考にしてみてください。
Xeory（セオリー）｜コンテンツマーケティングを身につけながらメディア運営したい
コンテンツマーケティングの老舗・バズ部が提供する無料テーマです。
カラーバリエーションが決まっているので、細かい色調の調整はできません。
カスタマイズするにはHTMLやCSSの知識がいるため、かえってコンテンツづくりに集中できます。
- Xeory Extension（サイト型）
- Xeory Base（ブログ型）
の2種類あります。
最初はとにかくコンテンツづくりに集中したい場合、余計な装飾はないけど、シンプルで嫌味のないデザインのブログ型テーマXeory Baseはおすすめです。
使い方マニュアルやプラグインなどすべて無料で提供されており、Webマーケティングやデザインを学びながら手づくりでメディアをつくっていく感触を楽しめるテーマである一方、デザインを学ぶことに関心がない人にとっては、少し物足りないかもしれません。
インターネットを使ったビジネス本来の世界観でもある、お金をかけずに頭を使って実験しながらメディア運営をしたい人におすすめのテーマです。
ブログ部分のみXeory Baseで運営するというような使い方もできます。
【外部リンク】 Xeory（セオリー）公式サイト
Emanon（エマノン）｜デザインは最小限でいいからビジネスに集中したい
基本機能が揃った無料テーマです。
ブロックエディタの対応策としては、拡張プラグイン・Emanon Blocks（有料）を購入する必要があります。
カラーバリエーションや装飾が制限されてるので、Webデザインの知識なしで、ビジネスに集中したい人におすすめです。
デザインで遊び心を見せたいという人よりも少し堅めの実用的な雰囲気のサイトを目指している人にはおすすめのテーマです。
デザインは苦手だけど、綺麗な雰囲気に仕上げたい人は、有料テーマやプラグインを購入することで、かなりカスタマイズできるので実用性も高いです。
堅実に事業を展開したいという人でも満足できるテーマです。
【外部リンク】 Emanon公式サイト
Coccon（コクーン）｜マーケティングもデザインもネットでいろいろやってみたい
個人が運営する趣味的な雰囲気のホームページ運営を楽しみたい人におすすめの無料テーマです。
細かくカスタマイズできるので、お金をかけずに自分で色々試したい人に特におすすめです。
分からない時に検索すると、ユーザーの創意工夫がたくさん見つかり、それだけファンが多いテーマとも言えます。
ブロックエディタにも対応済みですので安心です。
カスタマイズしようと思えばいろいろできるので、Webデザインの知識がある人や知識を身につけたい人におすすめです。
裏を返せば、いくらでもカスタマイズできるので、肝心なコンテンツ作成がおざなりに…なんてことにもなりかねないので、そこは要注意です。
しかし、運営者側もそれを見越してか（？）デザインスキンをたくさん提供しています。
スキンとは、テーマの着せ替えみたいなものです。
サイト上からデモを見ることができるので、気に入ったスキンを設定してしまえば、すぐに運営できる状態までになります。
Coccoonは、運営しながら少しづつ改良をしていくのが楽しみのテーマです。
【外部リンク】Coccoon公式サイト
Lightning（ライトニング）｜Wordpress.orgの登録テーマで直感的に使いやすい
WordPress.org登録テーマです。
シンプルでありながら細かい設定もできるので、初心者にも使いやすいので、誰にでもおすすめできるテーマです。
このテーマは直感的に操作できるような工夫があるので、デザインに詳しくなくても使いやすく、ビジネス風な外観を手軽に作れるのが特長です。
無料のプラグインも一緒にインストールしておくと、かなり多くの機能が使えます。
ブロックエディタの対応はプラグイン・VK Blocksをインストールして使用してください。
テーマ自体が、かなりシンプルなので安心して使えるテーマです。
さらにビジネス向けに機能追加できる有料アップデート版もあります。
【外部リンク】Lightning公式サイト
Luxeritas（ルクセリタス）｜丁寧できめ細やかにつくり込まれた良質な無料テーマ
シンプルで見やすいデザインのテーマで、表示速度が早いのも特徴です。
ブロックエディタを使うには、最新版をインストールしましょう。
SEO最適化、レスポンシブ、高カスタマイズ性、とにかく速い…を売りにしていますが、速いわりには、やわらかい雰囲気があるので、一般の消費者層に向けたサービスに合うテーマです。
表示の速さというメリットを特に活かせるのは、写真を多く使うと効果的なホームページです。
カフェ、レストラン、サロン、インテリアショップなどに合うと思います。
シンプルで使いやすいデザインファイルの配布も行っているので、そちらもあわせてチェックしてみましょう。
対応がきめ細やかなので、安心して使えるテーマです。
【外部リンク】 Luxeritas開発者サイト
LION MEDIA（ライオンメディア）｜クオリティの高いビジュアルが簡単につくれる
かっちりしたデザインでインストールするだけで完成度があがります。
文字装飾がデフォルト設定なので、好みが分かれるところです。
かなり似たような無料テーマで、LION BLOG（ライオンブログ）というテーマがあります。
広告の貼り付けやカラー選択など微妙な違いがありますが、LION MEDIAの方が汎用性があります。
同じ会社が販売している人気の有料テーマ・THE THOL（ザ・トール）は、現時点ではブロックエディタに未対応との情報があります。
LION MEDIAの対応状況は、未確認ですが、2018年2月15日リリースの最新版では対応していません。
私はあまりかっちりし過ぎなテイストが好みではないため、このテーマは1年ほど前にサンプルサイトを作りましたが、現在は運用していません。
検証の際には、最新情報を掲載します！
【外部リンク】LION MEDIA公式サイト
BusinessPress（ビジネスプレス）｜超初心者でも使える日本語表示が美しいテーマ
リアルビジネスをメインで行っていて、ホームページを簡単につくりたいけど、美しくないとイヤというタイプの人におすすめのテーマです。
Webデザインは超初心者だけど、ネットでの発信は必要だし…と悩んでいる方にとっての救世主のようなテーマです。
ヘッダーに電話番号やアクセスなどを入れるエリアが設置できるなど、ビジネス向けの機能を備えつつもシンプルで美しいテーマです。
機能面より見た目を重視する人向けのテーマで、ブロックエディタには対応済みです。
小規模なビジネスでもきちんと見せたい、ブログの部分のみ、一般的な会社情報だけ、期間限定など、部分使いに向いているテーマです。
【外部サイト】 BusinessPress公式サイト
まとめ
この記事では、初めてワードプレスでサイトを立ち上げたいと考えている初心者におすすめのワードプレスの無料テーマを紹介しました。
Webサイトの運営は初心者でも良質なサイトをつくりたいと考えると、なかなか最初の一歩を踏み出しにくいものです。
こちらで紹介したテーマは、それぞれの違う持ち味があり実際に使ってみることで、運営に慣れていくのにちょうど良いものばかりですので、考えるより実際に使ってみてください。